早足で歩く陸斗の背中を眺める…。 広い背中。 まだヒクッ…と過呼吸ぎみのアタシは、さっきの出来事を思い出す。 さっきは…本当に怖かった。 やっぱり男は信じられない。 本当にそう思った。 だけど…アタシがこうして落ち着いていられるのも… きっと、陸斗のおかげ。 陸斗は男の子なのに… 凄く安心できるんだ。