「何で…笑ってんだよ…。」 怒りで拳が震える…。 横にいるうららは震えていて… 相当怖かったんだと思った。 だから… 俺は、目の前にいるコイツが許せなかった。 「啓斗さん。」 「あ?」 「俺、啓斗さんの事…許しませんから。」 俺は啓斗さんの胸倉を離す。 けれど、その代わりにうららの手を掴んだ。