隣町に着くやいなや、じいやは町の人に声をかけました。

「失礼、そこの人。一つおうかがいしてもよろしいですか」
「なんでしょうか、ご老人」
「この近くに、森はありますか?キラキラと光る宝石の洞窟がある森です」
「ああ、それならば、すぐ近くにあります。よければご案内いたしましょう」

じいやは町の少年に案内をしてもらいました。

「ここが森の入り口です。道なりに進めば洞窟まですぐですよ」
「ありがとう、親切な人」

じいやは少年に頭を下げると、一人で森へと入って行きました。