「あぁじいや。逃げ出したあの宝石を捕まえてきて!」 「お言葉の通りにいたします、姫様」 じいやは城の階段を駆け下り、急いで外に出ました。 だけどそこに宝石の姿はありません。 「宝石や、宝石。白く輝く姫様の宝石はどこに行ったんだい?」 じいやは庭中をくまなく探しました。 だけど宝石はどこにもありません。 「宝石や、出ておいで。おまえがいなければ姫様が悲しんでしまう」 じいやが辺りを見渡すと、上から声が聞こえました。