「…こういうこと」

空き缶が床に寝かせられる。


奈緒の手を離れたのと同時に空き缶は勢い良く転がり、壁に当たって止まった。


「!………」

ようやく私は、奈緒が何を言いたかったのかが理解できたが、目の前で起こっている現象を受け入れられず、ただ呆然としながら缶が転がる様を見ていることしかできなかった…



〜完〜