その時…


ゴオォォオォオオオォォォオオオオオォォォオオォォォ!!


地響きにも似た激しい轟音が、私達の鼓膜を襲った!

それまで平面だった床が、徐々に傾斜してゆく。


(まずい…
向かう先は上り坂だ!)

まだ私達の走る勢いは衰えていない。

しかし階段への扉までの距離が、縮まらなくなってきていた。