………?


「どうしたの?」

「今、揺れなかったか?」

「え?
このビルが?」

「あ、あぁ」

「まさかぁ…」


グラッ


「あ…」

「ほら…
今、揺れただろう?」

「う、うん…
そんな気がした…」

「これだけの高層ビルだから、風の影響か…?
いや、違うような気がする…
地震…か?」

「こ、怖いよ、進也君…」

奈緒が私の袖をギュっと掴んだ。