「明日は晴れるな」


私は奈緒の肩に手を置き、つぶやいた。

「そうね」

奈緒も私の手に頬を寄せて答えた。


「もうすぐ一緒に…
なれるね」

「そうだな…」


その後、しばらく沈黙が続いた。

お互い無言だったが、視線と口付けで言葉は無くても会話はできた…


「風が冷たくなってきた。
冷えない内に帰るとするか」

私が言葉を切り出した時だった…