愛の形

「はい」

「懐かしいな。大人になったから、
全然判らなかったよ」

俺に向けた笑顔は、あの時と変わらなかった。

土日の疲れが、一気に吹き飛んだ(笑)

「良ければ、これからお昼…」

「瀬川、今いいか?」

企画の部長、宮田さんが
俺達の会話を遮った。

「はい。大丈夫です」
「ごめんね。また、誘って」

そう言うと、宮田部長と
部屋を後にした。