それから2週間後。
樹利亜が退院して、一樹も夏樹も家に戻って来ると宗田家は大賑わい。
泣くのも寝るのも同時の一樹と夏樹に、樹利亜と忍でてんてこまいしている。
育休をとってりる忍が一緒にいてくれるから、とても助かっている。
希歩も家にいる時は手伝ってくれる。
産まれてから2週間ちょっとだが、産まれた時から比べるとまた大きくなったように感じる一樹と夏樹。
お腹いっぱいになって、一樹も夏樹もぐっすり眠っている。
「可愛い寝顔だな」
「本当に、見ているだけで癒されるわね」
眠ている一樹と夏樹を見て、忍と樹利亜はとても幸せそうに微笑んでいる。
「ねぇ樹利亜。もう1人、子供作らないか? 」
「え? でも私、もう高齢だから…」
「大丈夫だって、すぐにじゃないけど。もう一人、できれば女の子が欲しいな」
「そうね、でも女の子とは限らないかもしれないわよ」
「そうだな。まぁ、どちらにしても無理がないようにだけどね」
また一樹も夏樹も産まれたばかりで、もう1人を望んでいる忍。
ちょっと気が早いと樹利亜は思っていたが、忍はどうやら子供が好きなようだ。
「なんだか随分と色々あったような気がするなぁ。去年の夏って、俺、結婚の事考えていたかな? 」
「私も、去年の夏は結婚の事なんて諦めていたわ。あの時は、何故か適当に電話して、当たって砕けろて思っていたから」
「その砕け先が俺で、良かったじゃん」
「そうね。本当にそう思うわ」
2人見つめ合って、そっと微笑んだ。
外は夏の太陽がギラギラ輝いている。
ほんの1年ちょっと前まで樹利亜はブサイクに整形させられていて、絶望しかなかった。
適当にかけた電話で忍に繋がり「結婚して下さい」と言った事から奇跡が起こり始めた。
忍と愛し合い繋がった事で、本当の顔に戻れたという奇跡が起こり、2人の子供も産まれて最高の幸せを手に入れることが出来た。
これぞまさしく逆転結婚だろう。
諦めない気持ち。
一か八かにかけて見る賭け。
その賭けで勝利を得て永遠の幸せが手に入った。
夏の太陽に様にいつまでもこの幸せは続いてゆくだろう…、
END



