「樹利亜のお父さん、すげぇカッコいい人なんだな」
「うん、私はあんまり覚えていないけど。お母さんが、すごくイケメンで、ちょっと強面だから初めは怖い感じだったって言ってたけど。お父さんから、お母さんに惚れ込んできたって言ってたわ。お父さんとお母さん、歳の差12歳もあるの」
「え? そんなに? 」
「うん、お母さん18歳で結婚したって言ってたの。お父さんは30歳で、近所に住んでいた人だったって言ってたわ」
「年齢差があっても、やっぱり大切なのはお互いの気持ちだな」
「そうね」
墓地を後にして忍と樹利亜は家に戻って行った。
まだまだ寒い冬がつづいているが、間もなく春の兆しが見えてきた今日この頃。
長い冬が終わり、春になり、新緑の季節が過ぎて梅雨に入り。
初夏の日差しが強くなり夏が本番に入る7月。
ギラギラした太陽の下、忍と樹利亜の子供が無事生まれた。
元気な男の子の双子だった。
8ヵ月の辺りで双子であることは分かっていたが、性別がハッキリしなかった。
産まれて見ると男の子で、忍にも樹利亜にも似ている。
お兄さんには一樹(かずき)弟には夏樹(なつき)と名づけた。
とても可愛い男の子に、忍も樹利亜も大喜び。
そして優輝と希歩もとても大喜びしている。
「樹利亜、有難うな。2人も産んでくれるなんて…すげぇ感動した…」
胸がいっぱいで、忍は泣き出してしまった。
「忍さんがいてくれたから、私、子供を産めたのよ。とても感謝しているわ」
「…俺が産まれた時も、きっと。母さん、大変だったんだなぁって思ったよ」
「そうね」
「俺も一緒だから、心配するな」
「うん、有難う忍さん」
一樹も夏樹もスヤスヤと眠っている。



