「あ、それともうすぐ卒業式だろ?」 「え?」 目の前の海鬼は書類に目を通しながら、言葉だけを投げかける。 「だから…卒・業・式。」 卒業式…? 「あ、忘れてた。」 海鬼が言った話題に、あたしはすっかり卒業式を忘れてしまっていた。 そんなあたしに海鬼は呆れ顔。 だって仕方がないじゃん。 あたし、学校嫌いなんだもん。 学校なんて、和馬と由香に会いに行くだけの場所。 だから、忘れてしまってしまっても仕方ない。