「制服ブランドのCM…?」



あたしは目の前にある説明の紙を眺めると呟いた。


静かな部屋の中。


ソファーに座る海鬼はやっぱり少し疲れた顔。


多分、自分では頑張ってるんだろうけど、気がつかないうちに顔に出ちゃってるんだろう。


あのあと学校を終えたあたしは、あたしの所属する芸能事務所まで足を運んでいた。


そう、あたしが今回受けることになったCM撮影の説明を聞くため。