モデル彼氏とお姫サマ☆







強がれば強がるほど、苦しくて。


あたしの中から笑顔が消えた。


いつの間にか、心から泣くのも笑うのもできない人間になっていた。


強がる事でしか、自分を守る術を知らなかった。


だけどいつしか、その術さえもが…あたしを苦しめてた。


でも…………



「もう、強がらなくてもいいの?」


「あぁ。」


「李斗は…どこにも行かない?」


「当たり前だろ。」



力強く言ってくれる李斗に。


あたしの感情の封印が解けた気がした。