モデル彼氏とお姫サマ☆







そのことで、お兄ちゃんの事と現実を、見立てていた自分に気付いた。



「だからもう、お前は強がんなくていいんだよ。」



強がらなくていい。


きっとあたしはずっと、この言葉を探していた。


誰かが『もう強がらなくていいよ』って、言ってくれるのを待っていた。


だけど、誰も気付いてはくれなくて。


望みと現実の間で溺れていた。


暗闇から抜け出せないでいた。