首を振って、気を取り戻す。 「そんな事言って…李斗もいなくなっちゃうんでしょ!?」 お兄ちゃんみたいに…。 そう思うと、大切な物を持つことが怖いんだ。 だけど……… 「アリス、俺は昴さんじゃない。お前の前からいなくなったりなんてしない。」 「え………。」 李斗のその言葉に、あたしは目を見開いた。 李斗と…お兄ちゃんは違う。