モデル彼氏とお姫サマ☆






首を振って、気を取り戻す。



「そんな事言って…李斗もいなくなっちゃうんでしょ!?」



お兄ちゃんみたいに…。


そう思うと、大切な物を持つことが怖いんだ。


だけど………



「アリス、俺は昴さんじゃない。お前の前からいなくなったりなんてしない。」


「え………。」



李斗のその言葉に、あたしは目を見開いた。


李斗と…お兄ちゃんは違う。