先輩の力が段々と緩んで、バッと胸倉から手を離された。 頭に血が回ってなかったのか、フラフラとめまいが起きる。 ゴツッ……! 痛っ……。 手荒い場の角に頭をぶつけて、そのまま座り込んでしまった。 意識が朦朧とする。 「あんた達…アリスに何やってんだ?」 「え…と、その。」 「目障りなんだけど、早く消えてくんない?」 「ッッ……!?」 この声は、きっと李斗。 先輩達は目に涙を浮かべると、走って行った。