ベストを浮かし、シャツを見る。 すると、濡れたシャツは見事な事に透けていた。 途端に赤くなる。 熱を帯びて、中々戻ってくれない。 そんなあたしの姿を見た李斗は「バーカ」と、少し笑った。 「さ、最悪っ!」 そう、吐き捨ててはみたけれど。 李斗の香水の匂いがする…。 李斗の着ていたベストを少し掴んで。 そしてあたしも笑顔になった。