モデル彼氏とお姫サマ☆







「あははは」と、声を揃えて笑っていたあたし達。


だけど海鬼は少し真剣に。


声も1オクターブくらい低く。



「お前の身に危険がありそうだったらすぐ言えよ?」



バックミラーから目を逸らして言った。


そうだよね…。


こんな事で怪我するわけにはいかない。


あたしにだって、仕事があるんだし。


体に傷は付けられない。


あたしは握った手に少し力を込めると。


「うん。」と小さく呟いた。