あぁ…もう、疲れたよ。 「保健室行こっかなぁ。」 「最近、アリス保健室多くないか?」 「えっ…?」 バックミラーに映る海鬼の顔。 その瞳は何もかも見透かすかのよう。 そんな目で見ないでよ。 そう言いたいとこだけど、海鬼の目は「言えよ」と語ってる。 「はいはい、言いますよ。言えば良いんでしょ?」 本当、海鬼だけは的に回したくないや。 開き直ったあたしはシートにかかっていたタオルケットに身を包んだ。