モデル彼氏とお姫サマ☆







あぁ…もう、疲れたよ。



「保健室行こっかなぁ。」


「最近、アリス保健室多くないか?」


「えっ…?」



バックミラーに映る海鬼の顔。


その瞳は何もかも見透かすかのよう。


そんな目で見ないでよ。


そう言いたいとこだけど、海鬼の目は「言えよ」と語ってる。



「はいはい、言いますよ。言えば良いんでしょ?」



本当、海鬼だけは的に回したくないや。


開き直ったあたしはシートにかかっていたタオルケットに身を包んだ。