モデル彼氏とお姫サマ☆







「あれ、アリスじゃない?」


「えっ?わぁホントだ!」



案の定、速攻気づかれてしまった。


海鬼の方を軽く伺う。


その表情からは、あたしと一緒の考えのようだ。



「アリス、いくぞ。」


「うん。」



耳打ちされて、首を縦にふる。


周りがざわつき始めたその時、海鬼が走りだした。


手をグイッと掴まれて、あたしもその後を追う。