「誰かに…やられたのか?」 李斗の声が聞こえて、思考回路はストップ。 「言えよ。」と、意地悪な李斗に頬を膨らませる。 そんなの…あんたのファンにやられてるかもしれない。 なんて、言えるわけないじゃない。 意地悪な李斗はボロボロのローファーをあたしに突き出して。 「これも。」と、一言つぶやいた。 ボロボロの体操着とローファーがあたしの前に並ぶ。 それがなぜか不思議でたまらなかった。