「誰か取ってよっ!」 あたし、暗闇だけはダメなんだ。 暗くて何も見えなかった火事の事、思い出しそうで怖い。 しばらく布がかかったまま暴れていると、ドンッと何かにぶつかった。 額に鈍い痛み。 「いたたたた……。」 「おいアリス、お前これ何なんだよ?」 額を押さえるあたしに低い声。 いきなり視界が明るくなって、思わず目を細めた。