あたしは横目でチラリと李斗を見る。 どんな表情してるか気になっていたのに… 見た瞬間、大きな後悔に駆られた。 そう、李斗はあの意地悪な顔して笑ってたんだ。 …………ダメだこりゃ。 そう思った瞬間。 「ひっ……!」 顎をクイッと持ち上げられて。 目線は強制的に李斗の方へ向けられてしまった。 あたしの目に映るのは李斗とその上の天井だけ。