口を大きく開くあたしに、李斗は眉をピクリと揺らす。 「お前、いっつも俺の事見て『ぎゃあ』って言うのやめろよな。」 「だって…李斗が悪いんじゃん!…急に現れるんだもん。」 眉を少し寄せて、叫んでしまった。 や…やば、こんな叫んだらまた意地悪される…っ! 慌てて口を押さえる。 だけど気付いた時には既に遅くて…。 「ッッ……!?」 李斗はグイッと顔を近づけて来た。