「由香も一緒じゃん?」 意地悪っぽく笑みを浮かべるあたし。 由香は「そうなんだよね…」と、苦笑いを見せた。 それもそうだ。 ああ見えても、ルックスと歌声だけは良い和馬。 和馬を狙ってる女の子だって、結構たくさんいるんだ。 「「はぁあぁぁ……。」」 あたしと由香は揃いも揃って長い溜息。 「溜息つくと幸せ逃げるぞ?」 「ぎゃあっ!李斗!?」 そこへ、いつ戻って来たのか李斗が立っていた。