だって、和馬があたしを好きなんて。 考えたこともなければ、気がつきもしなかった。 だってあたしにとって和馬は…大切な幼なじみ。 こうでしかないんだもん。 「それをあたしに伝えて…由香はどうしたいの?」 由香の瞳が揺れる。 ゆっくりと瞬きをした。 「和馬を…傷つけないであげて……?」 由香の目は潤んでいて。 胸がキュッと締め付けられた。 そして同時に…。 由香は和馬が大好きなんだと。 ……痛いほどに伝わって来た。