「だから…和馬はアリスの事が好きなの。」 繰り返し、由香の声が耳に届く。 あたしは目が点になった。 和馬が好き…? あたしを? 信じられなくて、指で手の甲をつねった。 「ッッ…!」 どうやらこれだけ痛いって事は、夢ではないらしい。 あたしはしばらく考え込んでしまった。