『保住 李斗くん。至急職員室まで来て下さい。』 放送が入り、あたしはホッと胸を撫で下ろした。 「ほ、ほら…早くいきなよ!」 「ったく…なんなんだよ。」 暴言を吐く李斗。 だけどお構いなしに背中を押して教室から追い出した。 「はぁ〜…よかった。」 溜息を付きながら、元の場所へと戻った。 空いた椅子に腰掛ける。