「実はさ…?」 「ん?」 「李斗にこの前、言われちゃったんだ。『アリスは心から笑ってない』って。」 少し苦笑いを浮かべると、由香は心配そうにあたしを見た。 あたし…本当に笑えてないのかな? 読者には気付かれないでも、李斗には気付かれてしまった心の闇。 由香は長年一緒にいるから気付いたのかもしれない。 だけど…李斗は? 李斗は、短時間であたしの笑顔が全部作りものだと気付いた。