それが李斗だとは、言うまでもなくわかったけど。 李斗があたしを抱きしめた理由が分からなくて。 あたしはただドキドキ揺れる、破れてしまいそうな心臓を抑えるので精一杯だった。 「俺の、もう一つの秘密、教えてやろうか?」 「え……?」 李斗の息が、耳にかかって少しくすぐったい。 秘密って…何? 冷静になれなかった頭が、段々と落ち着きを取り戻す。