「どうしたの?」 「あぁ…もう!」 あたしが首を傾げると、手で頭を乱してため息を着いた和馬。 せっかく綺麗に整えられていた和馬のオレンジ色した髪は、すっかり乱れてしまった。 「もう…あんた何やってんのよ…バカ?」 「う、うるせーな……ア、アリスがジュースなんか…。」 目の前でジュースを握りしめ、ぶつぶつと言っている和馬。 あたしはバックからスタイリング用のワックスを取り出した。