「ねぇ、李斗知らない?」 あたしは和馬の飲んでたジュースを奪って、ストローに口をつける。 「あ…俺のジュース…」 「え?…あぁ、ごめん。喉カラカラでさ。」 口を開けて、間抜けな面を見せる和馬の手に、ジュースを握らせながら言う。 すると、和馬の頬はなぜかピンクに染まった。 「や…別にいいんだけどさ……その、か、間接キ……。」 「え?」 そこまで言って、言葉を止めてしまった和馬。