あたしが自分の言った言葉に心を痛めていた時だった。 「おっ♪アリスじゃーん!」 ひときわ大きい声が教室に響いて、あたしは顔をあげた。 いや、顔を上げなくても声を聞いただけで分かる。 この馬鹿でかい声の持ち主は… 「おはようバカズマ。」 「げっ!酷くね!?」 あたしの腐れ縁…和馬だ。 和馬はあたしの斜め前の席に座ると顔を覗いてきた。