時が止まったかのように、俺達は停止してしまった。 俺、なにやってんだ? 頭にはさっきからこの言葉しか流れていない。 「李…斗……。」 やっとの沈黙を破ってくれたのはこのアリスの言葉だった。 「ねえ、李斗…聞こえてる?」 戸惑うアリスの声に手を離そうとした。 でも…俺の手が離れることは無い。