さっきの驚いた李斗の顔が頭に浮かぶ。 そりゃそうだ。 お兄ちゃんは“Subaru”として活躍してた。 だから“雨音”の名字を知っている人はいなかったはず。 李斗が知らなかったのもわかる。 「まぁ、あたしのお兄ちゃん何だから凄いのは当たり前。」 あたしは笑顔を作ると李斗の鼻を指でツンと突いた。 なのに李斗ってば真顔で… 「で、お前いつまで作り笑顔続けるわけ?」 そう、少し低い声で言ったんだ。