でも、お兄ちゃんはあたしを探してる最中に煙をたくさん吸ってしまったのか… 少しだけ苦しそうにも見えた。 お兄ちゃんのおかげで炎から抜け出せたあたし達。 そのままマンションから抜け出そうとした。 だけど…。 『あれ…?お兄ちゃん、サクラは…?』 『サクラ…?』 『うん。サクラがいないよ?』 あたしは当時飼っていた愛犬のサクラがいないことに気がついたんだ。