いつの間にか眠っていたらしいあたしは、その火事に気づく事ができなかった。 匂いにやっと気がついて部屋を飛び出したのだけど… すでに玄関へと続く廊下は火の海。 すぐにお兄ちゃんを探したけれど、リビングへと続く廊下も炎で埋め尽くされていた。 『熱い…熱いよ!』 混乱状態で、頭が回らない。 逃げ道を失ったあたしはその場にへたり込んだ。