『死んじゃったから…お兄ちゃん。もう…いないよ。』 静かな時間が流れる。 この場だけ音が消えたみたいだった。 3年も経ったのにあたしの中の思いは消えることなく残っている。 この胸に今も…しっかりと。 「あ、あのさ…」 「ねぇ、聞いてくれる?」 居たたまれない表情をしている李斗の声を遮ると、あたしはゆっくりと話し始めた。