「でも…Subaruさんって…。」 そこまで言って、李斗は言葉を詰まらせて表情を曇らせた。 その表情に、いつもの意地悪な李斗はいない。 でも、李斗がそんな表情になるのも無理ないと思う。 きっと、李斗が考えているのはあの事。 あたしは顔を上げて少し微笑むように言った。 「死んじゃったから…お兄ちゃん。もう…いないよ。」