どうして…あのダンサーが。 間違いない。 深く被ったキャップがなによりの証拠。 さっきまでそこで踊っていた…あのダンサーだ。 風があたし達の間を駆け抜ける。 まるで時間が止まったみたいだった。 この人の顔が…みたいな。 あたしがそう思ったのとほぼ同時だった。 「え…お前……。」 突然ダンサーが少し慌てた声を出した。