「お、お前なんだよ…!」



もう一人のヤンキーが叫ぶ。


どうやら誰かがこのヤンキーを殴って気絶させたらしい。



「おい、聞いて……ぐぁ゙っ。」


また鈍い音が聞こえた。


それと共に隣にいたヤンキーの声は聞こえなくなり、腕は解放された。


ドサリと倒れている2人のヤンキーは、白目を向いて、なんとも酷い姿。


でも、あたしはそんな事考えてる場合じゃなかった。