物影からもう一度覗く。 あたしは息を飲んでその光景を眺めた。 「おにい…ちゃん?」 思わず呟いてしまった。 ううん、ありえないよ。 お兄ちゃんがこの場にいるはずがない。 頭の中ではそう思っているハズなのに、心は期待してしまう。 だって…どうして? 間違いないよ。 深く被ったキャップ。 建物のショーウインドーを見ながら真剣に踊る姿。