あたしは目の前で一人慌てる李斗に首を傾げていた。 「じゃー海鬼、今日はここでいいよ。」 「え?」 ドラマ撮影での仕事の帰り、車から降りようとするあたしに海鬼が間抜けな顔を見せた。 なによその間抜けなツラは。 「ちょっと駅に用事があるの。」 「そうなのか?じゃあ俺も………」 「い、いいよ!!」 着いてくると言いかけた海鬼の声を全力で遮った。 ありがたいんだけど…ありがた迷惑なのよね。