朝、起き上がったあたしは息を乱し、布団をギュッと握りしめた。 「はぁはぁ…。」 また…あの夢。 最近、あの爆発に巻き込まれた日から毎日のように見る。 大好きなお兄ちゃんが出て来る夢。 だけど…あたしが大っ嫌いな夢。 もう、思い出したくないのに… まるで胸に焦げ付いたように残ってる。 大好きだったお兄ちゃんの夢が…。