『ゴホッ……苦しい。』 その場に倒れ込んだあたしは、自分の胸を押さえる。 どうして…こんな事に…。 『助けて…おにーちゃ……。』 『アリス…!?』 声がした方に顔を上げると、あたしを抱き上げる優しい手。 だけど…顔が見れない。 『アリス……ケホッ…もう大丈夫だぞ…。』 『お兄ちゃん…?』 でも、あたしには分かったんだ…。 それが…あたしの大好きだったお兄ちゃんの手だって事が。