「いいよ、許してあげる。」 にっこりと微笑んだあたしは李斗を見上げた。 「……はいカットー。」 監督の声が響き渡り、スタッフさんが慌ただしく動き出す。 「ほら、チェック行くぞ。」 「え、うん。」 後ろから背中をぽんと押されて、あたしも李斗の後ろを追いかける。 さ、寒い…。 役から一瞬にして抜けたあたしを襲うのは物凄い寒気。