少し古いドアを開けると、一段と増す視線。 それも女子の痛い視線ばかり。 あたしを憧れの目線で見てくれる子もいれば… あたしをひがみ目線で睨み付ける子だっている。 でも…あたしはそんなの気にしない。 スタスタと机をよけて自分の席に座ると、1人の女の子が喋りかけてきた。 「アリスっ!おはよう♪」 そう明るく笑いかけているのはあたしの幼なじみの由香[ユカ]。