いじめっ子抹殺魔法〜優等生の放課後残酷魔物狩り〜

可哀想ではあるけども、お互い命をかけた戦いなのだ。勝ち残るために手段は選んでいられない。

罪悪感が少し沁みるものの、強敵を倒した達成感は体を軽くさせる。もう少し魔物退治をする体力は残っているけど、キリがいいから今日は終わり。魔物はあとどれくらい残っているのかしら、と思いながら教室へ荷物を取りに戻る。

体育館や運動場など外を見てから、一階、二階と上がっていこう。明日からの魔物探しの順番を決めた。

自然と足が早まり絶え間ない足音を伴いながら、手すりで手を滑らせるように階段を降りた。

階段を降り昇降口を目前にして、スマホの通知が届く。足を止めてスマホを覗くと沙良木からのメッセージだった。

急で悪いけど今日時間あったら話さない?

今日はシステムメンテナンスか何かで塾がない日だった。いいよ、と返すといつもの公園でと言われたので、学校を出たその足で公園に向かった。

沙良木は野ざらしのベンチに座ってスマホを見ていた。男子だからか、それとも自分は汚い存在だからという考えが抜けないのか、服が汚れることも気にせず座る。

「三河」

早足で寄ってきた私に気付いた沙良木は嬉しそうに顔を上げてくれる。

「こんなこと言っていいのかわからないけど、塾がなくなったおかげで時間ができたわね」

進学を目指しているのだから素直には喜べないけど、沙良木と話すのは好きなのだ。

「そうだね。それで、あの、三河ってコンタクトにする予定はある?」

コンタクト……私は眼鏡派だけど、今の眼鏡はあいつらにぶつかられて落としたりしたから歪みが気になっていた。気に入ってはいるのだけど、これから先コンタクトがあった方がいいということもあるかも知れない。

「体育の時とかは便利かもしれないわね。この眼鏡も替え時だし……」

「本当!じゃあコンタクトにする予定が出来たら僕に言って。付け方のコツとか教えられるから」

そういえば沙良木はカラコンをつけて両目の色を同じにしていた。

「そうね、視力を測ったらなるべく早く替えたいわ。あ、眼鏡でもコンタクトでも買いに行くときについてきてくれない?」

「うんっ、もちろんいいよ」

予定を取り付けてからは、沙良木からコンタクトに関する注意を聞いていた。同じものを使い続けないこと。当たり前だけどお金のない学生はよくやるという。カラコンの場合特に多い。

いつの日か二週間同じものを使っていたら目が赤くなった、と大きな声で友達に報告していたクラスメイトを思い出し、当たり前よと噴き出した。

一時間ほど話していたら日も薄れていく。
塾がないとはいえ勉強しないとね。立ち上がり、気休め程度にスカートの汚れを払う。

「三河はえらいね。僕はこの後バイトだよ」

「いやいや沙良木こそ勉強しながら働くなんてえらいじゃない。沙良木は普段の授業で頑張っているけど、私は授業が物足りないからね」

二人ともやるべきことへ向かうように別れ、私は家の方向へ足を進めていた。しかし頭の中は、コンビニでカフェオレでも買おうかな、なんて考えている。