それからは面白いくらい私に関わってこない。一度だけ窪田が通り過ぎ様に腕を当て、筆箱を落としたことがあったけど、先生に言うと宣告し、窪田の足元に筆箱が落ちているのを写真に収めると、すぐさま謝ってきた。
二回目を見逃したらつけ上がるから本当に言わなきゃいけないんだけど、慌てた海堀がわざと落とした訳じゃないと弁護してくる。
前科があるとしても確かに判別がつきづらいから、写真は残して次はないと伝える。
そしてわざとでなくても気に障ることを恐れ、私自体を避けるようになっていった。
魔物退治の方はその日の怒りをぶつけるような戦い方から情報収集に変化した。白い女を倒すために新しい武器を試し、飛ぶ、突く、薙ぐだけの単調なものだったのが多様になった。
そして見つからないよう息を潜めて白い女を観察し、対策を立てていく。
あの白い女と戦う力がついた。
技を身につけ、対策を引っ提げて、遠く見える突き当たりの鏡を見据えた。
一人だけの廊下に足音が響く。怒りも焦りもない平常の間隔だ。
鏡にぶつかるまで五歩のところで、鏡が歪み出した。壁、そして私の姿を捻るように渦巻き、中心から女が迫り出してくる。
馬鹿力を出す細腕が床を叩きつけ、それを予想していた私は飛び退いた。床に亀裂が入り、当たったらただじゃすまないと覚悟する。
力では敵わなくてもそれ自体はどうも思わない。当たらなければいいのだ。
二回目を見逃したらつけ上がるから本当に言わなきゃいけないんだけど、慌てた海堀がわざと落とした訳じゃないと弁護してくる。
前科があるとしても確かに判別がつきづらいから、写真は残して次はないと伝える。
そしてわざとでなくても気に障ることを恐れ、私自体を避けるようになっていった。
魔物退治の方はその日の怒りをぶつけるような戦い方から情報収集に変化した。白い女を倒すために新しい武器を試し、飛ぶ、突く、薙ぐだけの単調なものだったのが多様になった。
そして見つからないよう息を潜めて白い女を観察し、対策を立てていく。
あの白い女と戦う力がついた。
技を身につけ、対策を引っ提げて、遠く見える突き当たりの鏡を見据えた。
一人だけの廊下に足音が響く。怒りも焦りもない平常の間隔だ。
鏡にぶつかるまで五歩のところで、鏡が歪み出した。壁、そして私の姿を捻るように渦巻き、中心から女が迫り出してくる。
馬鹿力を出す細腕が床を叩きつけ、それを予想していた私は飛び退いた。床に亀裂が入り、当たったらただじゃすまないと覚悟する。
力では敵わなくてもそれ自体はどうも思わない。当たらなければいいのだ。



